変更日:2024年10月15日
日本語のコンデンス仕様について
日本語のコンデンス書体には、アプリケーション側で変形をかけることで最適化されたデザインになるものと、仮想ボディそのものが正方形ではなく長方形でデザインされているためにアプリケーション側での変形を必要としないものがあります。
「美風」、「ラピスエッジ」、「ラピスメルト」、「グロウText Condensed」、「グロウDisplay Condensed」は後者のタイプに該当します。
後者のメリットは、書体を変更するだけでその効果が得られることや、文字の変形を行うことができないアプリケーションでも、その効果を活用できることが挙げられます。
なお、上記5書体はAP版書体のため、和文・欧文ペアカーニングとIVSに対応している書体です。 コンデンス書体、AP版書体について、詳細は以下のリンク先をご参照ください。
該当フォント
・A P-OTF 美風 Min2 EL
・A P-OTF ラピスエッジ Min2 L / M / B
・A P-OTF ラピスメルト Min2 L / M / B
・A P-OTF グロウText Min2 Cond R / B / H
・A P-OTF グロウDisp Min2 Cond B / H
【内容】
全角(漢字、かな、アルファベット、数字、記号)を組み合わせた11文字を11個の正方形の枠と比較します。 ※画像はプロポーショナルメトリクスを使用していません。
プロポーショナルメトリクスについて、詳細は以下のリンク先をご参照ください。
プロポーショナルメトリクス
以下の図は、コンデンス仕様ではない書体例の「A P-OTF UD新ゴ Pr6N」です。
美風
全角の場合、縦1000unitに対し、横750unitです。
ラピスエッジ / ラピスメルト
ラピスエッジとラピスメルトは、ウエイトごとに字幅が異なります。
縦1000unitに対し、Lは横760unit、Mは横880unit、Bは1000unitです。
ラピスエッジ
ラピスメルト
ラピスエッジ、ラピスメルトのウエイトごとの比較
グロウText Condensed / グロウDisplay Condensed
全角の場合、縦1000unitに対して横840unitです。
【ベタ組の際の文字アキ】
文字幅の取得方法や処理方法は、各アプリケーションによって異なります。
約物などのアキ量をフォントの文字幅より取得・処理を行うアプリケーション以外では、フォントの文字幅を考慮しないアキ量で組版される場合があります。
詳細は、UD新ゴ コンデンスのご利用に関してに記載の「文字組例」をご確認ください。
【補足】
美風、ラピスエッジ、ラピスメルト、グロウText Condensed、グロウDisplay Condensed以外にもコンデンス仕様の和文書体があります。
詳細はUD新ゴ コンデンスのご利用に関してをご覧ください。