掲載日:2023年10月18日
更新日:2024年10月15日
一般的に標準的な字形と異なる文字は、アプリケーションで切り替える、または字形呼出し機能で採字しますが、「秀英初号明朝 撰」では標準字形として旧字を採用しているため、「秀英初号明朝」から「秀英初号明朝 撰」に置き換えるだけでデザインを変更することができます。
ただし「IVS(異体字シーケンス) 」機能を利用して文字置換を行なっている場合、IVS非搭載の秀英初号明朝 撰に置き換えた場合に字形が維持されてないケースがありますので、ご注意点を以下にご案内します。
また、A-OTF 秀英初号明朝 Std HもIVS非搭載のため、合わせてご注意ください。
【対象フォント】
置換元(IVS搭載)
・A P-OTF 秀英初号明朝 StdN H
・A P-OTF 秀英にじみ初号 StdN H
置換先(IVS非搭載)
・A P-OTF 秀英初号明朝 撰 H
・A-OTF 秀英初号明朝 Std H
・A-OTF 秀英初号明朝 撰 H
・A P-OTF 秀英にじみ初号 撰 H
【内容】
IVS搭載書体で異体字セレクタを利用して 異体字入力している状態の文字をIVS非搭載書体に置き換えた場合、字形が維持されないことがあります。
それぞれ仕様の異なる別書体となり互換性がありませんので、書体を置き換える際はくれぐれもご注意ください。
■ 字形が維持されない例
A-OTF 秀英初号明朝 撰 /A P-OTF 秀英初号明朝 撰 /A P-OTF 秀英にじみ初号 撰 については、秀英初号明朝の一部の 文字を旧字に置き換えた特殊仕様書体のため、IVSを利用して異体字として入力した旧字形からフォントを切り替えた場合でも、見た目上は字形が維持されることがあります。 字形が維持される例は、下記をご覧ください。 また、秀英初号明朝 撰の特殊仕様ついてはフォント用語集「秀英初号明朝 撰」にも記載がございますのでご参照ください。
■ 見た目上、字形が維持される例(秀英初号明朝 撰の特殊仕様)
例:字形が差し替えられた文字 U+5ED0
例:字形が重複する文字 U+5026
【字形の比較】
A P-OTF 秀英初号明朝 StdN H(IVSあり)、A-OTF 秀英初号明朝 Std H(IVSなし)、A-OTF 秀英初号明朝 撰 H(IVSなし)、A P-OTF 秀英初号明朝 撰 H(IVSなし)の字形の比較をまとめた一覧(PDF)となります。
秀英初号明朝/秀英初号明朝 撰 IVS搭載有無の字形比較 (PDF)
※以下はそれぞれ同じ文字セット・字形を採用しています。
・A P-OTF 秀英にじみ初号 StdN H(IVSあり)とA P-OTF 秀英初号明朝 StdN H(IVSあり)
・A P-OTF 秀英にじみ初号 撰 H(IVSなし)とA P-OTF 秀英初号明朝 撰 H(IVSなし)